社交ダンスについて
1.社交ダンスとは?
社交ダンスは、ソシアルダンスまたはボールルームダンスと呼ばれ、基本的に男女のカップルで踊られるダンスであり、音楽の特性に合わせて様々なスタイルの踊りを楽しむことが出来ます。
世界共通のベーシックなステップがありますので、一度身につけてしまえば言葉を超えて世界中のどこでも、誰とでも踊ることが出来るようになります。
このように、社交ダンスはいわば世界共通の優れたコミュニケーションツールであるといえるでしょう。また、海外では幼い頃から身につけるべき教養として、あるいは情操教育の一環として教えられ、生活に当たり前の様にとけ込んでいるところも多くあります。
2.ダンスの種類
社交ダンスには大きく分けて二つの種類があります。
一つは、社交ダンスと聞いて皆様がおそらくすぐにイメージされるであろう正装した男女が向かい合って踊るワルツやタンゴに代表される優雅なスタンダード。
もう一つはルンバやサンバなど、男女の情熱や躍動を表現するエネルギッシュなラテンアメリカン。
ダンス競技ではスタンダード5種目、ラテン5種目で競われます。
【スタンダード種目】
①ワルツ
②タンゴ
③スローフォックストロット
④クィックステップ
⑤ヴィニーズワルツ
【ラテン種目】
①キューバンルンバ
②チャチャチャ
③サンバ
④パソドブレ
⑤ジャイヴ
また、競技で踊られる種目とは別に初心者の方が初めてダンスに触れる基本の種目として、スクエアルンバ(ボックスルンバ)・ブルース・ジルバ・マンボ等があります。これらはダンスパーティーなどで気軽に踊ることが出来ることからパーティーダンスなどと呼ばれることもあります。
いずれも簡単なステップで構成されていて、初心者の方は、まずは音楽に合わせて楽しく動いてみることがメインのテーマになると思いますが、いずれ上記の10種目に進んでいく上で、それぞれに本当に大切なエッセンスが凝縮されています。
基本が大事ということですね。
以上のように、一口に社交ダンスと言ってもいろいろな種類があり、楽しみ方も様々です。
ただ、どのダンスも親しい、あるいは初めて会う男女が二人手に手をとって、お互いを気遣い、思いやりをもって共に一体となって音楽に包まれて踊る楽しさには変わりありません。
3.社交ダンスの効果効能
社交ダンスは、先に述べましたように年齢に関わらず楽しむことが出来る生涯スポーツとして、また健康の維持増進を効果的に促す有酸素運動として大変優れたものであり、老化防止のためにも最適なスポーツであると言われております。
ダンスのステップを踏むには当然足を使う訳ですが、「足(ふくらはぎ)は第二の心臓」と言われていることはご存じでしょうか?
それは足が心臓からもっとも遠いところにあるため、心臓の働きだけでは十分に届かない血液の流れを、歩行によって助けるポンプの役割をしていることによります。
そのため適度なウォーキングなどによって、足の筋力を高めることが必要となってくるわけですが、特に社交ダンスで両足を交互にリズミカルに動かし踊ることは、足の筋力アップと、それに伴う血液の流れをよくするためのポンプの役割をより効果的な方法で高めていることともいえるわけです。
また、足の筋力があがれば、呼吸の回数も増えて酸素の吸入量も多くなり心臓も丈夫になります。
さらに、足を積極的に動かすことで血行が良くなれば、大脳の血の巡りも良くなり、当然脳の働きも活性化します。
社交ダンスを始めることで、期待できる効果としては、上記のようなフィジカル面での身体機能の向上はもちろんですが、メンタル面からの健康促進、老化防止などの効果もまた期待できます。
いろいろな音楽に合わせて、素敵なパートナーと手を取りあって、ふたり呼吸を合わせて、美しい姿勢を意識しながら踊ることで、適度な緊張と刺激を感じながら、とても心地良い時間を自分たちで創り上げることが出来るのです。
社交ダンスは、人と人とを音楽を通して自然につなぐコミニュケーションです。音楽に合わせて踊ることの喜びは、とても刺激的でロマンチックで、どんな人でも自然に笑顔にしてしまいます。
そして、音楽と笑顔にはストレスを吹き飛ばす力があります。誰かと楽しく踊ることは、きっと明日への活力になります。